ビヨンドにおける『spice』とは、「余白」と「遊び心」です。

あえて言わない。あえて見せない、あえて描かない。
間隔、隙間、余韻などの「余白」の正体は“間”であり、人の手によって生み出されるものには、詰め込み過ぎないことによって生まれる「余白」が存在します。

例えば。

言語化はできないが、何故か、居心地が良いと感じる空間。

この非言語領域で伝わる感覚は、みなさん一度は体験したことがあるのではないでしょうか。「余白」を設けることで、自由な解釈が許される多面性が生まれ、過ごす人によって空間の魅力が変化するのです。

まるで、フィルム写真を現像した時に初めて現れる色彩や陰影のニュアンスのように、その空間で時を過ごしてみないと分からない、意図的にデザインされていない要素。

そこには、何度訪れても新しい感覚や発見があり、感想が毎回異なる、自由な場所。
その日の天気、日差し、気温、気分によっても空間の印象は変わるように、用意した訳ではないソフト面の変化と混ざり合い、新たな一面を見せてくれるのです。

設計側すらも意図していない感じ方や魅力をお客様自身に発見していただけることが私たちのめざしている「余白」です。そのような「余白」を保ちつつも、よりこの空間を好きになっていただけるような、仕掛けやおもてなし。それこそが、ビヨンドにおける「遊び心」なのです。

例え、気が付かれなかったとしても構いません。その「遊び心」は空間に個性をもたらしてくれます。目に留まった方には、よりその空間を愛していただけるよう願い、隠し味の「spice」として所々に散りばめています。気が向いたらぜひ、見つけてみてください。この隠し味こそが、私たちの考える『最高のspice』です。

一度きりの人生を、自由に過ごす時間の感情を、デザインできる“キャンバスとして”の空間を作り続けて参ります。

一人ひとりが質の高い自由な時間をデザインできるような
「余白」や「遊び心」を楽しんでいただけるように。